歯科衛生士の活動
1435床を有する急性期病院では、口腔の問題から全身合併症を引き起こすリスクの高い患者様が多く入院しています。そのため、口腔衛生状態を改善し、口腔機能を向上させるための歯科衛生士の活動が重要となります。口腔の衛生状態と全身疾患との関係性が近年続々と明らかになってきました。当科の外来では、全身感染症予防と経口摂取維持回復のため、手術前から歯科衛生士が歯周治療や口腔衛生指導を行っています。手術の患者さんへも、術後早期に介入しています。
全身麻酔手術の術前クリーニング 術後ICUでの口腔ケア
当科では,歯科衛生士が緩和ケア病棟検診やNST回診に参加することで,口腔問題を早期に発見し,迅速に対応できるように活動しています。
緩和ケア病棟検診
嚥下回診
また、歯科医師からの指示のもと、病棟での口腔ケアを実施しています。歯科衛生士が関わるほぼすべての患者さんが何らかの疾患を有しています。そのような患者さんに対応するためには,全身疾患や救急対応の知識が必須です。当科では,新人の歯科衛生士と研修医を対象として30分程度の全身疾患の勉強会を行っています。病院で歯科衛生士が活動するための土台作りです。病棟の看護師とのコミュニケーションも必須です。口腔ケアの勉強会を行い口腔ケアスキルの向上や均てん化に努め,また共同研究を行うことで連携を深めています。
医局勉強会 病棟での口腔ケア難しい場合は2名で対応
病院では、病棟の看護師さんとのコミュニケーションを通した口腔ケアの教育や情報交換を行うことも必要です。口腔ケアの勉強会を行い、看護師さんの口腔ケアスキルの向上や均てん化に務め、共同研究を行うことで連携を深めています。
勉強会「GICU病棟」
勉強会「脳神経外科」