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教授より

本学では,歯科と口腔外科の特性を出すために,2013年1月より歯科口腔外科から歯科を分離し,新たに歯科教室として設立され,院内入院患者の歯科治療に特化した活動を行っています。ほとんどの医学部には歯科口腔外科が存在しますが, “歯科”教室ができたのは私の知る限り日本で初めてだと思われます。当科は,総合病院での歯科の特性をフルに発揮するために,患者さんの口を守るというビジョンのもとに,以下の3つのミッションを掲げています。 

  1. チーム医療の強化.急性期病院では,患者中心のチーム医療が求められています。当科では,周術期の口腔機能管理,摂食・嚥下チームやNST,緩和ケアチームへの参加により,医療に浸透していく歯科医療を目指しています。今まで単科完結になりやすかった病院歯科ですが,チーム医療への積極的参加により,口腔管理の担当者としてのプレゼンスを確立することが目標です。
  2. 食べる機能への対応の強化.急性期病院では,多くの患者さんが何らかの摂食・嚥下障害を有しています。今までの単なる咬合回復だけを目指す歯科治療では摂食・嚥下障害者のニーズに応えることができません。そこで,われわれ歯科医療者は,「よく咬める」から「おいしく安全に食べられる」への意識変革が必要です。当科では,歯科治療だけでなく,口腔ケアや摂食・嚥下リハを積極的に行うことで,「食べる」機能への対応を意識した活動を心がけています。
  3. 地域連携の強化.患者さんは一旦入院すると,口腔内が放置され,なんとか退院したときには,口の中はぼろぼろということがよくありました。当科では,入院した患者さんの口腔機能の悪化を食い止め,退院とともに地域の先生方へ再びつなげるために,病院内での口腔機能維持と退院後の地域連携パスの仕組み作りを行っていきます。

私どもの教室は,医学部における歯科として,医療に浸透していく歯科医療を目指すとともに,それに対応できる歯科医師,歯科衛生士の人材育成や,活発な学際的活動により,「医科における歯科」というプレゼンスを医学,歯学に発信していきたいと考えております。

藤田保健衛生大学医学部歯科教室
教授 松尾 浩一郎